犯罪被害者支援と条例シンポジウムに参加してきました。
- Abarth@JCP
- 2017年8月22日
- 読了時間: 3分
2017・8・21(月)13:00~16:00 千葉県弁護士会主催シンポジウム
「犯罪被害者 支援と条例」 ~安心して暮らせる地域社会のために~
千葉県千葉市中央区要町1-1 千葉市民会館小ホール

プログラム 第1部 基調講演 「安心して暮らせる地域社会の実現と犯罪被害者等支援条例」 講演者 板倉正直氏(印西市市長)
「犯罪被害者談話-犯罪被害における行政支援の必要性」
講演者 犯罪被害者ご遺族
聞き手 東 耕三氏(千葉県弁護士会犯罪被害に関する委員会副委員長)

プログラム 第2部 調査報告 「千葉県地方公共団体における条例制定状況と今後の展望」
発表者 千葉県弁護士会犯罪被害に関する委員会
プログラム 第3部 パネルディスカッション
「大切な人を守るためにこれからの安心安全を考える」
パネリスト
吉野 徹氏(印西市市民部市民安全課主幹)
内川 正年氏(千葉県警察本部警務課犯罪被害者支援室長)
藤田 きよ子氏(公益社団法人千葉犯罪被害者支援センター犯罪被害相談員)
伊東 英彦氏(千葉県弁護士会犯罪被害に関する委員会委員長)
コーディネーター
柳原 悠介氏(千葉県弁護士会犯罪被害に関する委員会副委員長)

主催 : 千葉県弁護士会 共催 : 日本弁護士連合会
先日参加してきた千葉県弁護士会主催・日本弁護士連合会、関東弁護士会連合会共催のシンポジウム 「 犯罪被害者支援と条例 」 ~安心して暮らせる地域社会のために~…のレポートと感想です。
第一部 基調講演では、千葉県印西市市長より「犯罪被害者支援条例」への取り組みや制定までの道程を聞きました。 行政上の諸難問をいかにクリアしていくか?並みならぬご苦労もあったようです。 (支援窓口としての行政の在り方を考えさせられますね)
続いて犯罪被害者ご遺族の談話があり内容は引用できませんが、とても感慨深いものがありました。 (被害者ご遺族や関係者の方のダメージは測りしえないほど甚大です)
第二部 調査報告では頂いた調査報告書&資料による現状の説明がありました。 当該調査部会の「全国の犯罪被害者等支援条例の制定状況」では
①犯罪被害者等支援に特化した条例… ②安心安全条例・まちづくり条例などで、犯罪被害者等支援に関する条項を設けている条例…
全国レベルでは、①の条例が制定されている都道府県は8件に過ぎず、②の条例が制定されている都道府県は20県。…だということに驚きを禁じ得ない!。 市町村レベルでは、「①②いずれも制定されていない」都道府県が20県内の市町村にあり、 ①または②の条例が制定されている全国の市町村の割合は23.8%であるとしている。 (詳細区分は割愛させていただきました)
まだまだ「日本の被害者支援」は当該先進諸国よりも行き届いておらず、今後の法的サポート含め支援対策強化が重要であると思います。
第三部 パネルディスカッションでは パネリスト ・印西市市民安全課主幹 ・千葉県警本部犯罪被害者支援室長 ・公益社団法人千葉犯罪被害者支援センター相談員 ・千葉弁護士会犯罪被害に関する委員会委員長 コーディネーター ・千葉弁護士会犯罪被害に関する委員会副委員長 の皆様による忌憚ない意見が交わされ、今後の被害者支援の有用性や、施行においての様々な問題点も提議されました。 (私感ですが、行政では総合的な受け皿としての窓口の設置が早急に望まれると考えます)
とても良いシンポジウムで貴重な経験をすることが出来ました。 そして今後の活動に活かしていきたいとの想いを改めて持ちました
以上、簡単なレポートでしたが最後までご高覧いただきありがとうございました。
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